- 何を基準にして選べばいいかわからない
- 使いたい家電は動くの?
- 安全性やメーカー保証は?
- どこのメーカーがおすすめ?
ポータブル電源の購入を考えると、こんな悩みが出てきませんか?
快適なアウトドア体験や緊急時の備えに、信頼性と持続可能性を備えたポータブル電源は欠かせません。
この記事では、ポータブル電源を最適に選択をするため必要なことを解説しています。
使用する状況や実際に使う家電製品の消費電力、ポータブル電源のスペックを確認することがとても大切です。
最後にはおすすめのポータブル電源メーカーを8つ紹介しています。
驚くほど多機能で信頼性のあるポータブル電源を手に入れ、あなたの電力ニーズを完璧に満たしてくださいね!
キャンプ?災害用?ポータブル電源をどんなときに使うか考える
ポータブル電源は、キャンプや車中泊などのアウトドアで活用する人がたくさんいます。
電源があれば暑い夏でも扇風機や冷蔵庫が使えて、寒い冬は電気毛布で快適に過ごせるからです。
また、
- 屋外イベント
- 運動会
- 撮影
- 日曜大工
- 防災・非常用
としてポータブル電源が欲しい、という方もいるのではないのでしょうか?
ポータブル電源の用途としてのおおよその目安としては、
デイ・1泊キャンプ | 200Wh〜 |
---|---|
泊まりで扇風機・電気毛布を使う | 350Wh〜 |
連泊や冷蔵庫などの消費電力の大きい家電を使う | 400Wh〜 |
防災目的 | 500Wh〜 |
となります。
もちろんこれは使いたい家電製品の消費電力(W)によってかわってくるので、あくまで目安です。
もし災害時の緊急電源として検討している場合は、より大きい容量のポータブル電源がおすすめします。
ですが容量が大きくなれば、その分サイズ(大きさ・重量)も大きくなるというデメリットもあるので、注意が必要です。
使いたい電気製品の消費電力(W)を確認する
使いたい電気製品の消費電力(ワット数)を確認しましょう。
電化製品には必ずどこかに「〇〇W(ワット)」と表示があります。
キャンプで使いそうな家電の消費電力の一例としては、
スマートフォン | 5〜30W |
---|---|
扇風機 | 50〜60W |
電気毛布 | 50〜90W |
ノートパソコン | 150〜300W |
ドライヤー | 600〜1200W |
となります。
同じ家電製品でもメーカーによって消費電力は変わってくるので、自分が持っている電化製品のW数を確認しましょう。
このW数がポータブル電源の定格出力を超えないようにする必要があります。
ポータブル電源を確認する
ポータブル電源を使う場所や家電を考えたら、次は気になったポータブル電源本体のスペックを確認します。
- 電気容量(Wh)
- 定格出力
- 周波数
- 出力波形
- サイズ
- 出力ポートの種類と数
- 出力可能温度
- ソーラー充電などの便利機能
- メーカー保証
- 安全性
家電製品の使用時間につながる電気容量、消費電力が大きな製品を使うために必須な定格出力も大事ですが、不具合や故障の原因になってしまう出力波形にも注意しましょう。
電気容量(Wh)
ポータブル電源のバッテリー容量は、「Wh(ワットアワー)」という数値で表しています。
Whとは、1時間あたりの電力消費量です。
「バッテリー容量(Wh)×0.8(ロス)÷消費電力(W)」で使用時間が計算できます。
ですのでたとえば200Whのポータブル電源で消費電力50Wの扇風機を使うなら、
200(Wh)×0.8÷50(W)=3.2時間
となるので、約3時間使用が可能です。
定格出力
定格出力は、ポータブル電源が安定して出力を続けられる電力量のこと。
電化製品の消費電力が定格出力を超えてしまうと、使用できません。
ですのでたとえば定格出力200Wのポータブル電源では、
- 消費電力50Wの扇風機=使用可能
- 消費電力1200Wのドライヤー=使用できない
となります。
複数同時に使う場合も、定格出力を超えなければ使用できます。
ドライヤーや炊飯器、電子レンジなどの消費電力が大きな家電製品を使いたいのであれば、定格出力がそれよりも大きなものを選びましょう。
周波数(Hz)
日本の家庭用コンセントの周波数は、大きく分けて東日本と西日本で60Hzと50Hzに分かれています。
どちらの周波数でも対応しているポータブル電源もありますが、どちらか一方の周波数しか対応していないものもあります。
対応していない周波数で家電製品を使うと、誤作動の原因になってしまうので注意が必要です。
出力波形
家電製品を使う想定が多いポータブル電源は、必ず正弦波(純正弦波)のものを選びましょう。
手頃な値段のポータブル電源は矩形(くけい)波・修正正弦波の場合があり、これを使うと電化製品の不具合や故障に繋がるおそれがあるからです。
特にCPAPなどの医療機器を使う想定をしている場合は注意が必要です。
サイズ(大きさと重量)
キャンプなどで持ち運びが必要な場合は、ポータブル電源の大きさと重量の確認は必須です。
電気容量が大きくなればその分大きさと重さは増していきます。
災害用の大容量ポータブル電源も持ち手やコロが付いているものもありますが、大きく重いため持ち運びには不向きになります。
出力ポートの種類と数
ポータブル電源には
- ACポート(家庭用コンセント)
- USBポート
- DCポート(車のシガーソケット)
といった出力ポートがありますが、これはメーカーや機種によって数などにばらつきがあります。
ACポートは何口要るのか、USBポートは必要なのか、同時にいくつの家電を使用(充電)するのか、という点を確認しておきましょう。
出力可能温度
屋外での使用が想定されているポータブル電源は、メーカーによりますが-10〜40℃が動作温度となっています。
お住まいの地域や使用する季節によっては、この動作温度を超えてしまうこともあるので、しっかり確認しましょう。
ソーラー充電などの便利機能
長期の車中泊やキャンプでの連泊など、家庭用コンセントで充電できない場合はソーラーパネルで充電する必要があります。
また、拡張バッテリーと連結できるものや、スマホアプリを使った遠隔操作や電気容量の確認ができるポータブル電源もあるので、便利な機能が欲しい場合は確認しておきましょう。
メーカー保証
これはメーカーによりますが、2〜5年の保証をしていることが多いです。
また、ポータブル電源を破棄する際は引取も行っているメーカーもあるので、確認しておきましょう。
安全性
ポータブル電源はモバイルバッテリーと違い、PSEマーク(日本の法律で定められている安全規格)が必須ではありません。
ですが各メーカーごとに厳しく安全基準を設け、安心して使えるようになっています。
ポータブル電源のメリット・デメリット
ポータブル電源はキャンプや災害時、電気のない場所でも家電製品が使えるというメリットがあります。
一方で、初期コストは安いものでも2、3万円、容量の大きいものは20万以上とそれなりの金額が必要というデメリットがあります。
おすすめのポータブル電源メーカー8選
ポータブル電源の用途や使用する家電の消費電力で、おおよそどんなポータブル電源が必要か、目星はついたでしょうか?
ここでは安全性が高く、出力波形は正弦波もしくは純正弦波のメーカーを8つ紹介します。
それぞれ充電速度やデザイン性、専用アプリでの遠隔操作などの特徴があります。
中国に本社を置くメーカーが多いですが、日本法人を設置しているメーカーも多く、サポート体制は万全です。
Jackey(ジャクリ)
出典:Jackery公式サイト
ジャクリはアメリカのメーカーで、2016年に世界初のアウトドア専用ポータブル電源とソーラーパネルを発売した、ポータブル電源の老舗的な存在です。
世界累計販売台数200万台を突破しており、目的に合わせて8タイプのモデルが用意されています。
8タイプあるJackeryポータブルそれぞれのスペックと、キャンパー目線ですすめする4つをこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ECOFLW(エコフロー)
出典:ECOFLOW公式サイト
2017年に中国深圳(シンセン)で創業されたエコフロー。
新機能や独自性能の開発を行っていて、フル充電2時間(80%は1時間)と業界でも最速クラスの充電時間の速さが最大の特徴です。
大容量のDELTA・持ち運びのRIVERの2シリーズ、10タイプのモデルが用意されています。
EcoFlowのポータブル電源にどんな特徴があるのか、詳しくはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
PowerArQ(パワーアーク)
出典:Amazon
グッドデザイン賞受賞のパワーアークは、福岡県筑紫野市の鹿島商事株式会社が販売している日本メーカーのポータブル電源。
なかでも「PowerArQ 3」は新技術バッテリー交換システムを搭載しており、別売りのバッテリーをユーザー自身が交換可能という、非常にユニークなポータブル電源です。
BLUETTI(ブルーティ)
出典:Amazon
ブルーティは蓄電池関連技術で世界トップクラスのパワーオークグループが2009年に設立したブランド。
電気自動車バッテリーにも採用されている「リン酸鉄リチウム」を使ったブルーティのポータブル電源は、熱暴走(発火)が起こりにくいのが特徴です。
ALLPOWERS(オールパワーズ)
オールパワーズは2010年に設立された中国の会社。
安全性の高いリン酸鉄リチウム電池を採用したポータブル電源は、専用アプリを利用して遠隔操作も可能です。
Pecron(ペクロン)
出典:ペクロン公式サイト
ペクロンは2012年に設立した高品質なポータブル電源とソーラーパネルの開発を目指す先端技術会社。
約2時間の急速充電や、充電しながら給電できるパススルー対応、リン酸鉄リチウムイオンを採用した高い安全性などが特徴です。
VITOMAN(ブイトーマン)
出典:VITMAN公式サイト
VITOMANはリチウムイオンバッテリーの研究・開発・生産・販売に力を入れている世界ブランド。
モデルは600W、1000W、1500Wの3タイプですが、拡張バッテリーで電気容量の増やすことも可能です。
Enernova(エナノヴァ)
Enernovaは中国の山東省・済南市でクリーンで効率的かつ持続可能な電力供給を専門的に手がけるメーカーです。
Enernovaのポータブル電源は価格の割に性能が高く、かつコストパフォーマンスに優れているのが特徴で、「Enernova Smart 1000」は13台のデバイスへの同時給電を可能にしています。
ポータブル電源の選び方まとめ
ポータブル電源の選び方について、ご理解いただけたでしょうか?
- キャンプや防災など使う用途を考える
- 使う家電の消費電力を確認する
まずはこの2点を抑え、電気容量や定格出力に合ったポータブル電源を探してみましょう。
ポータブル電源の使用時間は、電気容量(Wh)×0.8÷消費電力(W)で計算できます。
ポータブル電源は容量や出力以外にも、
- 周波数
- 出力波形
- サイズ
- 出力ポートの種類と数
- 出力可能温度
- ソーラー充電などの便利機能
- メーカー保証
- 安全性
といった点を確認することが大切です。
また、安全性が高く、医療機器も安心して使用可能な正弦波・純正弦波のポータブル電源メーカーを8つご紹介しました。
それぞれデザイン性や充電速度、拡張バッテリー、専用の遠隔操作アプリなど、メーカーごとに特徴があります。
ぜひ自分にピッタリのポータブル電源をゲットして、キャンプや災害に備えてくださいね。
ポータブル電源の選び方関連記事 キャンプ・車中泊・防災に
Jackeryポータブル電源
キャンプ用のポータブル電源として有名なJackery(ジャクリ)。
黒とオレンジの目を引くボディを、キャンプ場で見かけたことはありませんか?
用途の合わせて様々なタイプが用意されているので、こちらの記事を参考にして見てください。
EcoFlowポータブル電源
独自技術での急速充電や高い安全性など、ポータブル電源として高い評価を受けているEcoFlow(エコフロー)のポータブル電源。
こちらの記事ではRIVER・DELTAの2シリーズの紹介をしているので、気になる人は一度覗いてみてくださいね。
充電時間は0→満タンまで約2時間と急速充電可能です。
CPAPをキャンプで使うならポータブル電源
「無呼吸症候群でCPAPが必要だから、キャンプに行くのをためらっている」
そんな人に朗報です。
こちらの記事では、現地で電源を借りるか、それともポータブル電源を持参するのかという内容を紹介しています。
キャンプだけでなく、車中泊や防災時にも電源の確保は必須です。
CPAPにおすすめのポータブル電源
「ポータブル電源さえあれば無呼吸症候群でもキャンプができるのはわかったけど、どのポータブル電源をゲットすればいいんだろう?」
CPAPは6〜8時間稼働を続けるので、それなりの電力量が必要になります。
しかも冬用に加湿器をつけると、その使用電力は跳ね上がります。
こちらの記事では、冬でもひと晩CPAPを動かすことができるポータブル電源を紹介しています。
実際に使用したポータブル電源もあるので、ぜひポータブル電源選びの参考にしてください。
電源を借りられるオートキャンプ場
ポータブル電源がなくても、電源の貸出をしているキャンプ場なら電気の確保は可能です。
ですが電圧の上限があったりすので、出力の高い電化製品を使うときは注意が必要です。
こちらの記事では、山口県宇部市吉部にある林間キャンプ場を紹介しています。
すべてのサイトではありませんが電源を借りられるので、「電気を使ってキャンプをする」という人にはナイスなキャンプ場です。
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